湘南対浦和の誤審問題について その2

湘南対浦和の誤審問題について その1 - 渦の中で

 

その1ではキャリア1年の4級審判(もうすぐ3級取得予定)の私が、一応アマチュア審判目線で解説をしてみました。

 

それで、世間的に盛り上がっているので色々と書き立てている中で、気になった記事に対する感想を書きます。

 

2週間の“謹慎”では甘すぎる!Jリーグ誤審問題 選手も批判「僕らがミスをしたら…」 (1/2ページ) - zakzak

 

著者:夕刊フジ編集委員久保武司

要約:Jリーグのプロフェッショナルレフリーは好待遇(給料が高い)に甘えているのではないか。プロ審判の誤審も多い。2週間の謹慎では身内に甘いのではないか(全部自分の主張ではなく関係者の声として紹介)

 

この記事に対する私の感想:

この人、1回くらい自分で審判してみたことあるんでしょうか?

 

まあ、個人差はあるとは思いますけど、審判している人ってどちらかというと、自分のジャッジに対して日々反省しながら審判活動を行っている人が多いのではないかと思います。

私みたいな小学生の試合の審判をしているだけでも、「今日は上手くジャッジできたな」とか「今日は全然オフサイドとれなかった」とか「あのプレイはPK取るべきだったかな」とか日々反省しています。

 

4級の取得からスタートして、日々の審判活動をこなしながら自分の審判レベルを高めていって3級2級と昇級していって1級を取得。

3級は都道府県によってはほぼペーパー審判みたいな人でも取れるかもしれませんけど、2級になると日々試合(社会人、小中高など)をこなして都道府県協会から見込みがあるとおもわれないと受験すらできないですし、1級になると、それこそ、みんなプロの審判を目指す人ばかりの中での競争。

そういったふるいにかけられて1級に合格した中でも、一部の人だけがプロフェッショナルレフリーになれるという仕組みの中で、「プロフェッショナルレフリーになったから一生安泰だぜ!イエーイ!」みたいに思うような人がいたら、とてもじゃないですけど、1級にすらなれないんじゃないでしょうか。

 

 

映像を見れば子供でも間違えないような誤審を犯したというのに

 

確かに、今回の誤審は映像でみれば子供でも分かるほど明らかですけど、「その1」でも書いた通り、フィールド上にいる審判にとってはそうではありません。

今回の場合は、シュートが右ポストに当たって左側に飛んだために、主審がゴールに入った瞬間にいい位置取りをとれずに(選手が4~5人も間に入ってしまって)きちんと確認できなかったというのが大きな原因だと思いますけど、主審の能力がなかったというよりは、運が悪かったというしかないのではないかと思います。

審判をやったこともない(出来もしない)人間が、こういう書き方をするのは非常に腹立たしいです。

 

ちなみに、フィールドの内と外ではまったく見え方が違うことがあって、小学生の試合でも外からみている保護者は「今のは完全なオフサイドやん」とか「完全に出てるやん」とか好き放題いったりしてるんですけど、中で審判していると、位置が悪かったり動く選手が邪魔になってしまったりで見えない事があるんですよね。