ジュニアサッカージャッジ リプレイ#21

J-GREEN堺 - 渦の中で

 

先週の土日にJ-GREEN堺で試合をしてきたんですけど、それに関して一つ。

 

これは私個人のジャッジの傾向なんですけど、まず、基本的に身体的な接触に関するファウルについて他の審判と比べて厳しめです。

その中でも、上半身のぶつかり合いはあまり取らないようにしていますが、脚へのファウル(ひっかける、蹴るなど)についてはきっちりとる方です。

あと、アフターでのファウル(ボールを取りにいって、パスが出た後にも関わらず勢いでパスを出した選手を蹴ってしまうなど)もわりと取る方です。

 

それで、これも私の傾向なんですが、ボールから離れていて(1m以上)相手を押したりするのも厳しくとります。これが、ボールと近ければ同じ強さでチャージしてもファウルにはしなくても、ボールから離れていたらファウルを取るので、取られた選手(チーム)から「エーッ」という不満の声が出たりします。

その際には私は「ボールから離れてのチャージはダメ」とファウルを取った理由を説明するんですけど、イマイチ子供に伝わらないのか何度も同じファウルを繰り返したりする子がいます。

それで、この前の試合がまさにそれで、ボールと離れてのチャージで4~5回くらいファウルをとりました。ファウルをとられたチームは笛を吹かれるたびに「その程度で?」っていう態度でした。

 

 ただ、これって「さっきはOKだったのに今度はダメ(あるいはその逆)」というジャッジで選手が不満に思うのは、審判側の問題(ジャッジの基準がバラバラ)だと思うんですけど、審判側のジャッジが一定であるのであれば、それに対して不満に思ってイライラするのは選手側の問題だと思うんですよね。

何回も同じファウルを取られるのであれば「この審判はそれは取るんだな」と選手側が理解してファウルを取られないように気をつけないといけないのに、そこを理解せずに「この審判あかんわ」って態度に出ると、審判側も「こいつら全然わかってないな」ってなってしまって、お互い険悪な雰囲気で気分の悪い試合になってしまいますよね。

 

最近、ちゃんとジャッジ出来ているのになんか選手からの不満が多い試合が多い気がするんで、もう少し選手とうまくコミュニケーションを取る方法を考えないといけないのかな。

 


競技規則 第12条 ファウルと不正行為(一部抜粋)

 

 身体的接触なしで相手競技者の進行を妨げる
相手競技者の進行を妨げるとは、ボールが両競技者のプレーできる範囲内にもないとき、相手競技者の進路に入り込み、その進行を妨げる、ブロックする、スピードを落とさせる、進行方向の変更を余儀なくさせることである。
すべての競技者は、競技のフィールドにおいてそれぞれ自分のポジションをとることができる。相手競技者の進路上にいることは、相手競技者の進路に入り込むことと同じではない。
競技者が、相手競技者とボールの間に自らを置くことは、ボールがプレーできる範囲にあり、相手競技者を手や体で押さえていない限り、反則ではない。ボールがプレーできる範囲にある場合、その競技者は正しい方法で相手競技者によりチャージされることがある。