ジュニアサッカージャッジ リプレイ#15

 

概要:フリーキックからの再開

 

この間まで寒いと思っていたんですけど、この週末はすごく暑かったです。

4月13日の試合では審判服(半袖)の下に冬用のアンダーアーマーのインナーを着てましたけど、日曜日(4月21日)の試合では全く不要。

地域のリーグ戦で予備審(第4の審判員)を4つ担当したんですけど(2試合連続、あいだに1試合休みでまた2試合連続)、合計2時間、座っているだけとはいえ、帽子もサングラスもせずに結構強い日差しの中で結構疲れました。

 

それで、いくつか取り上げたいジャッジがあったのでご紹介します。

 

フリーキックでの再開の際に相手選手の距離は?

詳細:位置は中央やや左、ゴールまで20数メートルという距離での直接フリーキックで、守備側の選手が開始位置から3~4mほどの位置にずっと立っているんですが、審判は何も言わず。

10秒くらいか、何の動きもない時間があったと思ったら攻撃側の選手が突然フリーキックからドリブル。審判が笛を吹いて相手(守備側)チームのフリーキックから再開。

 

私は第4審としてフィールド横でみていたんですけど、何があったのかとハーフタイム中に主審に確認。

 主審:「相手選手が近くにいたけど蹴る側の選手が何も言わないんで私は何も言いませんでした。試合を止めていたら(笛から再開)離れるように指示しますけど。そしたら突然ドリブルし出したので笛を吹きました」という話でした。

ドリブルし出したのは別に反則を取ればいいんですけど、「ルール上、フリーキックの際は相手選手は何mか離れないといけないんじゃなかったかな?」と思ったので違和感はありましたけど、自信もなかったので「そうなんですか」っていって話を終わらせました。

 

ちょっと気になって、競技規則を確認したら、フリーキックの際には相手競技者は10ヤード(9.15m)はなれないといけないんですよね(下記競技規則の)。という事は早いリスタートの場合は別として、相手競技者が近くから離れない場合は、止めているからとかどうとかそんな事関係なくて、離れるように主審が指示しないといけないんじゃないのかな?何といっても反則なんで。

 だいたい、コーナーキックの場合だって、止めていなかったとしても相手選手が近づき過ぎたら注意しますよね。

 

バックパスでの反則(間接フリーキック)の再開位置

カウンターから抜け出してゴール前(PAの少し外)までいった所で後ろから追いついた守備側の選手がボールをキック。そのボールをGKがゴールエリアの少し外でキャッチ。審判はバックパスと判断して間接フリーキックのジャッジ。

このプレイ自体は、意図的にGKにバックパスしたというよりはクリアしたのがたまたまGKの前だったという感じではありましたけど、バックパスを取られても仕方ないかなという感じでした。

それで、問題はそこではなくて、フリーキックの開始位置。本当であればGKがキャッチした地点(ゴールエリアの少し外)のはずが、守備側の選手がパスした地点(PAの少し外)を審判が指示。

 

私はゴール裏の運営席の近くにいたんですけど、 これには近くにいた関係者も「あの場所はおかしいやろ?」って口々に指摘していました。

後でベンチの近くで応援していた嫁に聞いたら、守備側のベンチは「今のはバックパス違うやろ」って言っていて、攻撃側のチーム(息子のチーム)は、「開始位置がそことは違うやろ」ってそれぞれ言い合ってちょっとしたカオス状態になっていたみたいです。

両チーム共に普段から審判への敬意は持っているコーチなので、審判への抗議ではなくて思わず言葉に出たという感じでしょうけど。

 

この日の試合はわりと審判のジャッジに対して文句が多かったような気がします。

私が予備審(第4審)で4試合も見ていたから、ベンチの声もよく聞こえたっていうのもあるかもしれませんけど、去年の私みたいに審判デビューしたてっぽい人もいたからかな。

あと、笛が小さい人が多かった気もします。笛が鳴っているのにプレーが続いていることも何度かありましたから。

色々と批判されたりもあるでしょうけど、頑張って続けて欲しいですね。

(お前も頑張れよって言われそうですけど)

 

 

競技規則のフリーキックの箇所を確認したんですけど、フリーキックのルールって結構わかっていない点が多いなと思いました。

  

以下は私がわかっていない(あるいは結構みんなが覚えていない)点を抜粋

守備側がゴールエリア内で反則した場合は、その場所ではなく、ゴールラインに並行するゴールエリアのライン(簡単にいうと横の線)から再開。

バックパスの反則の場合、ゴールエリア内でもありがちだと思うので覚えておかないといけないですね。私も過去何回かゴールエリア内でもキーパーが取った地点で再開したような。

 

PA内でオフサイトとか攻撃側の反則があった場合、キックで再開する際にPAから出る前に触ったらダメ。これはチームのコーチから教えてもらったんですけど、ゴールキックPAを出なければやり直しというのは大概のチームのコーチも選手もしっているんですけど、それ以外のフリーキックでも同じというのは意外と知らないみたいで、たまにPAから出る前のボールを攻撃側の選手がカットしてシュートしてゴールしてしまった時に、蹴り直しっていったら、「なんで?」って文句が出る事が結構あるみたいです。

 

競技規則  第13条 フリーキック(一部抜粋)

赤丸は私が取り上げた話に該当する部分という事で私が付け加えたもので、競技規則にはない数字です

 

 2. 進め方
すべてのフリーキックは、反則の起きた場所から行う。ただし、次の場合を除く:
・ 相手チームのゴールエリア内で反則があり、攻撃側チームの間接フリーキックが与えられた場合、反則の起きた地点に最も近いゴールラインに平行なゴールエリアのライン上で行われなければならない。
・ 守備側チームが自分のゴールエリア内でフリーキックを与えられた場合、そのエリア内の任意の地点から行うことができる。

 

ボールがインプレーになるまで、すべての相手競技者は:
・ 自分のゴールポスト間のゴールライン上に立つ場合を除いて、9.15m(10 ヤード)以上ボールから離れなければならない。
・ 相手のペナルティーエリア内で与えられたフリーキックのときは、ペナルティーエリアの外にいなければならない。

 

3. 反則と罰則

ペナルティーエリア内で守備側チームがフリーキックを行ったとき、ボールが直接ペナルティーエリアから出なかった場合、キックは再び行われる。
ボールがインプレーになって、他の競技者に触れる前に、キッカーが再びボールに触れた場合、間接フリーキックが与えられる。ただし、キッカーが意図的に手または腕でボールに触れた場合:
直接フリーキックが与えられる。
・ 反則がキッカーのペナルティーエリア内で起きた場合、ペナルティーキックが与えられる。キッカーがゴールキーパーの場合、間接フリーキックが与えられる。