ジュニアサッカージャッジ リプレイ#8

概要:スローインについて

 

プレイの内容: 一つのチームがスローインの開始位置を度々間違える(ごまかす)。

 

私が取った対応:何度か開始位置を指示。それでも直らなかったので、強い口調で「スローインの開始位置が間違っている。ちゃんとしてね」と注意。一応、それ以降はなくなった。

 

反省点:そのチームの試合を2試合審判したんですけど、2試合で多分5回以上(10回はいってないと思うけど)開始位置が間違っていて、その度に指摘しました。

2回目の間違いのときに口頭で注意(次からファウルスローをとるという事)、3回目からは有無をいわさずファウルスローをとるべきだったかなと思います。

 

ちなみにこれは公式戦の話です。

普段は選手の年齢やレベル、試合の規模(重要なカップ戦か小さな大会か練習試合か)に応じて、ファウルスローをとらずに「もう1回やろう。」と言った後に「両足をちゃんとつけて」とか「頭の上を通して」とかって駄目だった部分を指摘してあげたりもしています。私はどちらかというとドライなジャッジをしますけど、やっぱりジュニアだと育成という部分も大事ですからね。

 

優しさあふれる審判 - 渦の中で

 

確認した事項:スローインの開始位置が違う事もファウルスローになる(競技規則をみると多分ですけど)。

 

1. 進め方
・ ボールが競技のフィールドを出た地点から、頭の後方から頭上を通して両手を用いてボールを投げなければならない。

 

 

「フィールドを出た地点から・・・」となっているので、出た地点が違うのはファウルスローに該当すると思います(ネットで調べてもそのように書かれている記事が多いですし)。

出た地点より後ろ(自分のゴール側)であれば自分たちに不利になるんで別にファウルスローをとる必要はないかなと思いますが、前(相手のゴール側)であればファウルスローをとらないと駄目ですね。

あと、開始位置が同じでも、タッチラインから離れて(1m以上位)スローインした場合もファウルスローになるみたいです。こっちも、どちらかというとスローインする方が不利になるかなと思うんですけど、ファウルスローにすべきっていう意見が多いみたいです。

 

参考:

よく間違った運用をしている審判も見かけますけど、スローインしたボールがフィールドに入らずに地面についた場合は同じチームがスローインのやり直し。ファウルスローで相手チームのスローインではありません。

これって、中学生以上だとレアかも知れませんけど、ジュニアの低学年だと結構ありますので、ジュニアの審判をされる方は覚えておいた方がいいですよ。

 

 

ボールは、競技のフィールドに入ったときにインプレーとなる。ボールが競技のフィールドに入る前にグラウンドに触れた場合、同じ地点から同じチームによるスローインが再び行われる。スローインが正しく行われなかった場合、相手チームがスローインを行う。

 

 

競技規則 第15条 スローイン(一部抜粋)

 

スローインは、グラウンド上または空中でボールの全体がタッチラインを越えたとき、最後にボールに触れた競技者の相手競技者に与えられる。
スローインから直接得点することはできない:
・ ボールが相手チームのゴールに入った場合- ゴールキックが与えられる。
・ ボールがスローワーのゴールに入った場合- コーナーキックが与えられる。
1. 進め方
ボールを入れるとき、スローワーは:
・ 競技のフィールドに面して立って、
・ 両足ともその一部をタッチライン上またはタッチラインの外のグラウンドにつけ、
・ ボールが競技のフィールドを出た地点から、頭の後方から頭上を通して両手を用いてボールを投げなければならない。
すべての相手競技者は、スローインが行われる地点から2m(2 ヤード)以上離れなければならない。
ボールは、競技のフィールドに入ったときにインプレーとなる。ボールが競技のフィールドに入る前にグラウンドに触れた場合、同じ地点から同じチームによるスローインが再び行われる。スローインが正しく行われなかった場合、相手チームがスローインを行う。
競技者がスローインを正しく行い、不用意でも、無謀でも、また過剰な力を用いることもなく、意図的にボールを相手競技者に向けて投げて、はね返ったボールを自分のものとした場合、主審はプレーを続けさせなければならない。
スローワーは他の競技者が触れるまで再びボールに触れてはならい。)