ジュニアサッカージャッジ リプレイ#5

今回の内容

  1. オフサイドにならないプレイ
  2. 決定的な得点機会の阻止

 

KBS京都で「U12京都府1部リーグ」の最終日の試合がダイジェストで放送されていました。たまたまテレビの番組表をみていたら放送があることに気付いて、録画してみました。

チームのコーチに聞いた話では府リーグ1部の試合の審判はサッカー協会から派遣されるそうで(基本的には)、意識の高い審判が多いようです。

私がみた(テレビに映った)限りでは4級の審判はおらず、みんな3級のワッペンをつけていて、はっきりとは映ってなかったけど一人だけ2級っぽいワッペンをつけた人がいました。

試合中のちょっと映った映像で、審判がプレイを見ながらサイドステップで移動しているシーンが映っていましたけど、普段の試合でもサイドステップやバックステップを使う審判ってあんまり見かけることがありません。

 

それで、テレビを見ていてちょっと気になったプレイが2つあったんで紹介します。

 

1つめのプレイ

プレイ内容:ゴールキックを前線の選手が直接受ける。守備側の選手がついておらず、キーパーと1対1。落ち着いてシュートして得点。

 

プレイの詳細:テレビでみただけなので勝手な推測もありますが、おそらく前線の選手がボールを受けたのは普通であればオフサイドポジション。ただし、ゴールキックオフサイドは関係ないので、守備側の選手はそのルールを知らなかったのではないかと思う。というのが、テレビの実況で、「XX(守備側のチーム)の選手は何が起こったのか理解できていないようです」というような事をいっていたので、「オフサイドと違うの?」という戸惑いだったのではないか(テレビに映った映像だけでの推測ですけど)。スローインオフサイドがないのは選手でも知っているけど、ゴールキックオフサイドがないのは知らない事が多いので、特に審判はちゃんとルールを知っておくべきですね。

6年生ともなると、キック力のある子はゴールキックでセンターサークルを越えたあたりまで飛ばすので特に注意が必要です。あと、これは私の経験ですが、4年生の試合でもコートが狭いと(この時は多分縦50m位)同じような事になりますので、注意して下さい。

 

失敗を糧として - 渦の中で

 

2つ目のプレイ

プレイの内容:前線の選手が抜け出してGKと1対1。GKがPAの少し外側でファウル。カードは出ず。

 

プレイの詳細:GKと1対1になった選手がPAから飛び出したGKに体をぶつけられて止められたんですけど、ファウルだけでカードは出ず。GKの動きはボールを取りにいったというよりは、ファウル覚悟で体をぶつけて止めたという感じ。

位置はゴール中央で、DFは少し後ろから追いかけていたという状況なので、「決定的な得点機会の阻止」でレッドカードになるんじゃないかと思いました。

 まあ、人によって決定的かどうかで意見が分かれるプレイかもしれませんが、カードなしっていうのはないんじゃないかな。

ジュニアだと京都府トップリーグの審判でもカード出せないのかなという感じですね(出さないではなく出せない)。

 

参考として、もう、5年ほど前になりますけど、私の甥(弟の長男)がジュニアで全国大会に出た時には、カードがバンバン出ていたみたいです。グリーンカードも積極的に出されていたみたいです。

 

 

 

競技規則 第11条 オフサイド(一部抜粋)

3. オフサイドの反則ではないケース
競技者が次のことからボールを直接受けたとき、オフサイドの反則にはならない:
ゴールキック
スローイン
コーナーキック

 

 

競技規則 第12条 ファウルと不正行為(一部抜粋)

得点、または、決定的な得点の機会の阻止
競技者が、意図的にボールを手や腕で扱う反則により、相手チームの得点、決定的な得点の機会を阻止した場合、反則が起きた場所にかかわらず、その競技者は退場を命じられる。
競技者が相手競技者に対して反則を犯し、相手競技者の決定的な得点の機会を阻止し、主審がペナルティーキックを与えた場合、その反則がボールをプレーしようと試みて犯された反則だった場合、反則を犯した競技者は警告される。それ以外のあらゆる状況(押さえる、引っぱる、押す、または、ボールをプレーする可能性がないなど)においては、反則を犯した競技者は退場させられなければならない。
競技者、退場となった競技者、交代要員または交代して退いた競技者が主審から必要な承認を得ることなく競技のフィールドに入り、プレーまたは相手競技者を妨害し、相手チームの得点あるいは決定的な得点の機会を阻止した場合、退場の対象となる反則を犯したことになる。
次の状況を考慮に入れなければならない:
・ 反則とゴールとの距離
・ プレーの方向
・ ボールをキープできる、または、コントロールできる可能性
・ 守備側競技者の位置と数